看護師としてちょっと悔しいこと

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株式会社マチナスは、2022年11月にマチナス訪問看護ステーションを開設しました。

開設にあたり、まずは事業所になる物件を探して、多くの不動産をまわりました。

役所で土地の用途の確認をしたり、事前協議をしたり、他にもさまざまな人と話をしました。

その中で、ちょっと悔しいことがありました。

世間の「訪問看護」の認知度があまりにも低いことです。

私たちが活動する地域に限定したことかもしれません。

訪問看護を始めた今でも、同じように感じています。

訪問看護の認知度の低さを感じる

私は看護師になって、まずは大きな病院に就職しました。

その病院で働き始めてから、ずっとその組織に勤務してきました。

そして、訪問看護ステーションは、今、とても増えていて需要があると思っていました。

それが、不動産をまわったり、役所で協議してもらったり、人に相談したりする中で「訪問看護」という言葉すら相手に聞き取ってもらえない悔しさを感じました。

不動産、役所、コンサル、本当に多くの人に会ったのですが、まともに「訪問看護」として関わってくれたのは、ある不動産の若い女性と司法書士の先生だけでした。

毎回「訪問介護」と言われました。

「いいえ、看護です」

最初はそう言い返していましたが、あまりに伝わらないので、徐々にどうでもよくなりました。

しかし、事業所になる物件については、どのようなことをするのか、事務所だけで良いのか、いろいろと施設基準等の条件を説明する必要がありました。

そこで「事業所(ステーション)を拠点に利用者さんのお宅を訪問して看護ケアをします」と、看護ケアの例え話も加えて説明しましたが、やはりあまり理解されないことが多かったです。

おかげで、思っていたものとは違う物件を契約しそうになったこともあるほどでした。

ステーションを開設した後も、利用者さんのご自宅へ訪問していても、訪問介護さんと呼ばれることが多くあります。

まだまだ短い期間ですが、これまで活動してきて本当に世間(我々の活動する地域)の訪問看護の認知度の低さを感じています。

あっと言う間に、私たちの感覚とは全く違うということがわかりました。

そして、あらためて、利用していただけるようになるまでが大変だという覚悟ができました。

なぜ認知度が低いのか考えてみる

1.「療養生活は病院で」と考える人が多い

訪問看護は、介護士(ヘルパー)さんと比較すると、医療的ケアを含む場合が多く、利用する人が少ないことから認知度も低いのではないでしょうか。

医療的ケアが必要であれば病院に入院し、何とか支援を受けて生活できるのであれば介護士さんにお願いし、在宅で過ごそうと考える。

まだまだ「療養生活は病院で」と考える人は多いと思います。

しかし、2011年と比較すれば、全国的に訪問看護ステーション数は倍以上に増えています。

これは、訪問看護を利用すれば、在宅で療養生活ができることを知り、利用する人が増えている証拠なので、まだまだこれから認知度を高めていく段階なのではないかと考えています。

2.在宅は介護のイメージが強い

地域では、「看護師は病院にいる人」、「ヘルパーさんは地域にいる人」というイメージが強いのではないでしょうか。

私も、看護について考え、学びつつ仕事をしてきた中で、病気や怪我をしてしまった直後など、手術や難しい治療を開始するような、病院でなければ対応できない超急性期のところにだけは、絶対に看護が必要だと思ってきました。

それと反対に、地域にいてくれて、在宅での生活そのものを支援してくれるのは、ヘルパーさんのイメージなのだと思います。

今、実際に訪問看護をしていても、ヘルパーさんが、これほどまでに支援してくれているのかと驚くことも多々あります。

これは、2000年に介護保険制度が開始され、これまでヘルパーの皆さまが努力されてきた結果です。

私達のこれからの課題

私達の課題は、訪問看護の認知度を高め、どんどん利用していただけるようにすることです。

ステーションを開設して8か月目になり、少しずつ利用者さんも増えてきました。

まずは、今の利用者さんに、看護に依頼してよかったと思っていただけるように最善のケアを提供していきます。

そして、関係機関だけでなく、地域の皆さまに知ってもらえるように、地域での活動に参画したり、広告・宣伝活動をしていきます。

看護は、もう少しだけ目立っても良いのではないかと考えています。

今は、ちょっと悔しい経験をしていますが、だからこそ頑張ろうと思います。