家族や大切な人の連絡先

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9月9日は救急の日です。

私たちは、救急医療の現場で働いてきた経験があります。

救急や災害を思い出しやすい9月、多くの人に、ちょっとした備えをしてほしいと願っています。

備えはたくさんあるけれど、こんな簡単で、すぐにできること、この機会にぜひ実行してください。

ある日、救急患者になってしまったら

救急医療の現場には、毎日多くの傷病者が搬送されてきます。

意識がない人も多い。

傷病者の多くは、まさか自分がこんなことになると想像もしていなかった人ばかりです。

しかし、実際には、毎日どこかで誰かに何かが起こって、救急搬送されています。

もしかしたら、自分が救急搬送されるかもしれないと考えておいても良いのではないでしょうか。

家族や大切な人に連絡ができない

救急隊から連絡を受け、傷病者の意識の状態が悪いと聞くと、重傷であることが多いです。

突然の事故や突発的な病気の発症で、意識の状態が悪いと、そのとき現場に家族や知人がいてくれたら良いのですが、そうでなければ、どこのどなたかわかりません。

救急隊も傷病者の生命維持のための対応と、病院への搬送を急ぎつつ、身元を確認するために動いてくださいます。

傷病者が自動車を運転する人であれば、免許証を持っていますが、免許証で連絡先にたどり着くまでには時間がかかってしまいます。

救命センターや救急外来に到着した時には、引き続き、患者の生命維持のための対応に追われながら、家族への連絡先を探し続けます。

重傷であればあるほど、緊急的な治療や検査が必要になり、家族の同意を得なければならない場合があります。

また、残念なことに、その場が人生の最期になってしまう場合もあるのです。

「いってきます」と家族に言って、元気に自宅を出た人ではないのだろうか。

「なかなか帰ってこない」と心配している大切な人がいるのではないだろうか。

現場のスタッフは、そんなことを思い続けながら傷病者の対応をしています。

スマートフォンの普及で変化したこと

スマートフォンが普及し、ほとんどの人が持っているようになりました。

救急搬送されてくる傷病者も、ほとんどの人が持っています。

しかし、全てロックがかかっているので開けることはできません。

意識の状態が悪い傷病者で、家族の連絡先を知りたい時には、ここに情報があるのにと、悔しくなってしまいます。

様々な情報がデータ化され、その全てをスマートフォンに入れて持ち歩けるようになりました。

その分、人は、紙の情報を全くと言って良いほど持っていません。

ちなみに、スマートフォンの普及で、意識があっても家族の連絡先がわからない人も増えています。

画面にタッチするだけで、家族に連絡することができるので、電話番号を覚える必要がないからです。

事故でスマートフォンが壊れてしまったときに、意識はあるのに家族の連絡先がわからないといった状況も、救急ではあることです。

私も、自分の電話番号と自宅の電話番号くらいしか覚えていません。

最も身につけているものに

私は出かける時にスマートフォンと財布を必ず持っています。

そこで、財布の中に家族の携帯電話番号を書いたメモを入れています。

付箋に書いて入れてあるだけなので、全く邪魔になることはありません。

スマートフォンしか持ち歩かない人は、カバーに小さくでも書いて貼っておいてもらえると良いのではないでしょうか。

今すぐできる、一度してしまったら保険に入るよりも簡単な備えです。

もし、ブログを読んでいただけたなら、今、実行していただけたらと思います。